タレント中居正広の女性トラブルに端を発した騒動で、フジテレビの港浩一社長が17日に都内で記者会見を行うことになった。同局が16日に発表した。
発端は昨年12月に発覚した中居の女性トラブル。一昨年6月、当時フジテレビ勤務のX子さんとの間で深刻なトラブルが生じ、代理人を通じて9000万円の解決金を支払ったと報じられた。
その際、X子さんと中居の会食を間接的にセッティングした人物としてフジの編成幹部A氏の名前が浮上。16日発売の「週刊文春」では、フジの女子アナが仮名で「私もAさんに〝献上〟されました」と告発。A氏の〝手引き〟で性的トラブルに巻き込まれそうになったことを証言していた。
〝外圧〟もかかった。同局を傘下に持つ「フジ・メディア・ホールディングス」に対し、約7%の株式を保有する米投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」と関連会社は、外部専門家による第三者委員会の設置を求める書簡を送付したと明らかにした。
こうしたなか、港社長の会見は局の命運を左右することになる。テレビ関係者は〝要点〟について次のように述べる。
「中居さんとX子さんのトラブルをいつ把握し、どのような対策を講じたのか。トラブル把握後も中居さんを起用し続けたのはナゼか。文春報道にあるような〝上納システム〟が存在するのか、存在しないまでも企業風土として、女性局員の扱いはどうだったのか。この辺りの説明をきちんとしなければならない」
フジは昨年末に公式サイトでA氏の関与について「会の設定を含め一切関与しておらず、会の存在自体も認識していない」とコメント。昨年末から外部の弁護士を入れて事実確認の調査を開始しているという。中居も9日に発表した声明で「(X子さんとの)トラブルについては、当事者以外の者の関与といった事実はございません」と明記している。
港社長の責任も問われるなか、どのように説明するか――。