ソフトバンクの三笠杉彦GM(50)が16日、FAで巨人へ移籍した甲斐拓也捕手(32)の人的補償として伊藤優輔投手(28)を獲得した経緯について語った。
球団は昨年末に巨人側から届いたプロテクトリストをもとに熟考を重ね、小久保監督や城島CBOらの意見も聞いたうえで28歳右腕に白羽の矢を立てた。三笠GMは「ジャイアンツは元々いい投手がいて投手力で昨年も勝ってきた。(伊藤は)トミージョン手術をしたあとですけど、今年も一軍でも二軍でもいいパフォーマンスをしていた。プロスカウトの意見も総合して」と語った。
伊藤は昨年一軍デビューを果たした28歳の苦労人。昨季の登板は全て救援だったが、起用法については(巨人では)リリーフでしたけど、先発の可能性も十分にある」と先発、ロングリリーフを含め幅広い可能性があることを示唆した。
球団は「投手力強化」をテーマに今オフ、補強を進めてきた。甲斐が抜けた捕手陣について、三笠GMは「(今いるメンバーで)頑張ってもらいたい」と現有戦力に期待をかけた。