ソフトバンクの王貞治球団会長(84)が16日に都内にある野球殿堂博物館で行われた殿堂入り通知式に出席。この日にプレーヤー表彰で殿堂入りしたイチロー氏(51)を祝福した。
史上7人目となる有資格初年度での殿堂入りを果たしたイチロー氏を祝福するべく、親交の深いゲストとして式典に参列した王氏は「待ちに待ったイチロー君の殿堂入りの、この素晴らしい席に出席させていただきまして大変光栄に思っています」と祝辞を述べた。
さらには「イチロー君の戦績に関してはあえて言うまでもなく皆さんの心の中に住み着いてるのではないかと思います。あえて言うならば、イチロー君は(殿堂入りの資格取得まで)5年も待つ必要はなかったのではないかと(笑い)。規則は規則ですけど『待ちに待った』と思っていたのは私だけでないはず。日本中の、アメリカでプレーを見たファンの方もすごく喜んでくれるのではないかと思います」と冗談を交えながら〝王節〟で殿堂入りをたたえた。
両氏は2006年の第1回WBCでは監督、選手として世界一を達成した盟友。さらには日本人野手としてメジャーに挑戦したパイオニアでもあるイチロー氏には王氏も尊敬の念が尽きないようで「アメリカはなかなか海外の人を認めないと思っていたが、イチロー君の活躍もあり移籍1年目から最優秀選手賞を与えたというのを見て、アメリカも捨てたもんじゃないなと思えました。アメリカは日本に対してそういうイメージを持っていると思っていましたが、イチロー君が見事に覆されました」と現役時代に打ち立てた偉業の数々に改めて脱帽した。