「舞台小説 ついてる!~めぐりめぐる、おむすび~」(2月12~16日=COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール)の合同取材会が16日に行われ、ヒロインを務める木下桜、島田珠代らが出席した。
同作品は、現在放送中のNHK大阪放送局制作の朝の連続テレビ小説「おむすび」に着想をえたもの。木下演じる主人公・稲葉花純の大阪での11歳(1999年)から36歳(24年)までの25年間の日々を追う群像劇だ。
阪神淡路大震災発生の2か月後に生まれた木下は「この主人公の36歳までの物語を演じるんですけど、ほとんど私が歩んできた時代と重なっている」と明かした。
続けて「ついてない」が口ぐせの主人公は、周囲の人の支えによって前向きに生きていくと説明した上で「いい作品にしたいな」と意気込んだ。
珠代は主人公の叔母・稲葉恵を演じる。「花純ちゃんのお母さんの妹の役で、吉本の片岡プロデューサーから呼び出されて『珠さんにめっちゃいい役あるんすよ』って言われて、ふた開けたら男運の無い役でした」と語り笑わせた。
自身も失恋した時、相談するのは親友じゃなく母親だという。「自分と重なる部分があって、最後泣いちゃいました。お母さんのおにぎりを食べるシーンがあるんですが、ほっとするな」と言い感極まった珠代は、上を向いて涙をこらえた。
今回は女優として挑むとし「違う私を見つけられたらな」と意欲を語った。