ボートレース下関のＧⅠ「海響王決定戦 開設７０周年記念」（優勝賞金１２００万円）は１６日、１２Ｒで優勝戦が行われ、イン発進の１号艇・宮地元輝（３８＝佐賀）が６コースからまくり強襲した菅章哉を止めて先頭でゴール。通算３７回目、ＧⅠ３回目の優勝を果たした。
９Ｒ後、優勝戦の特訓に不参加だった菅は静かに〝伸び〟の爪を磨いでいた。４、５コースのスタート不発に乗じて大まくりを敢行。宮地が「（まくりを）食らったと思った」と冷や汗をかいた悪魔的な攻めだったが、宮地のターンも完璧だった。菅を止めながら馬場貴也の差しも許さず、２Ｍ先取りで決着をつけた。
今回は自身初めてのＧⅠの予選トップ通過だっただけに、レース直後は「（人気に）応えられた。オレも強くなったな」と責任を果たした安堵感でいっぱいだった。１６日現在で獲得賞金額トップ。「（トライアル１ｓｔで敗退した昨年のグランプリは）何しに行ったかわからんやった。今年もグランプリには行っておきたい」。強さを証明する舞台を年末のグランプリに設定した。