阪神・岩崎優投手(33)が16日に静岡市内の草薙球場で自主トレを公開。「チームザキ」のキャプテンとして桐敷、及川、川原、栄枝らの若虎たちと午前中から約5時間、みっちりと汗を流した。
今季で34歳を迎える左腕は、いよいよ本格的に「ベテラン」と呼ばれる領域にさしかかってきた。「もともと体にキレがあるようなタイプではないですし(加齢による)変化はあまり感じないですね」と普段通りのひょうひょうとした態度を貫きながら、後輩たちの鍛錬を静かに見守る。藤川監督は既に今季もクローザーの座を岩崎に託すと明言。「大事なポジションなので責任をもって取り組みたい。甘えることなく、自分に対し厳しくやっていきたい」と静かに使命感を漂わせた。
この日は元中日のレジェンドクローザー・岩瀬仁紀氏(50)の殿堂入りが発表された。左のリリーバー、背番号も13と岩崎と重なる部分が多い。43歳まで現役を続行し、通算1002登板、407セーブという不滅の金字塔を打ち立てた竜の「死神」に「並大抵の方ではない。登板数、セーブ数もそうですが、重要なポジションでずっと投げられたことがすごいですよね」とリスペクトの念を強調する。
自身のキャリアと年齢を念頭に置いた上で「ここで例えば成績が落ちちゃったらそのまま(ズルズルと)いくことも考えられる。そうはならないようにやっていきたい」と冷静に語った岩崎は「自分の10年後? 分かりませんよ(笑い)。皆さんだって想像できますか?」と静かに笑いながら、まずは目の前に迫ったプロ12年目のシーズンのみを見据えた。