元UFC世界ライト級王者のハビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)を機内から下ろしたことで物議を醸している米フロンティア航空を、UFCダナ・ホワイト代表が批判した。
ヌルマゴメドフをめぐっては、同機内で非常口隣の席に座っていたところ、客室乗務員から降りるよう求められる動画がネット上で拡散し話題となった。客室乗務員は、同席が緊急時に乗務員の手助けをしなくてはならないため、ヌルマゴメドフの英語に懸念があると主張。元UFC王者は冷静に「チェックインの時、私は手伝えると言った」と返したが、結局荷物を取り出し飛行機から降りた。
ヌルマゴメドフはその後「質問をしに来る女性は、最初から非常に失礼でした。私が非常にまともな英語を話し、すべてを理解し、支援することに同意したにもかかわらず、彼女はまだ私を席から外すように主張します。その根拠は何だったのか、人種、民族、その他のもの、よくわかりません」などと怒りを交えSNSで記した。
この騒動に対し、UFCのダナ・ホワイト代表は、ポットキャスト番組「Pardon My Take」で反応。「彼はフロンティア航空で何をしているんだ? この子は誰よりもお金を持っているのに、これだけ謙虚なんだ。彼はなんであのくだらない航空会社に乗っているんだ。フロンティア航空から追い出されるために何をしなきゃならないか分からないが、ハビブはもう戦わないよ。なぜなら彼はたくさんのお金を持っているから。そう、ハビブに飛行機のチャーター方法を教えなきゃ」と、放送禁止用語を交え格安航空会社のフロンティア航空を批判。
さらに緊急事態にヌルマゴメドフほど頼りになる男はいないと指摘した上で「フロンティア航空の愚かさだよ。そのポジションに欲しい選手がいるとすれば、それはハビブ・ヌルマゴメドフだ」と同航空をこき下ろした。
騒動はまだまだ広がりそうだ。