日本相撲協会は大相撲初場所6日目の17日、理事会で横綱照ノ富士(33=伊勢ヶ浜)の引退と年寄「照ノ富士」を承認したことを発表した。照ノ富士は初場所で3場所ぶりに復帰したが、4日目まで2勝2敗。5日目から休場し、引退の意向を固めていた。
現役力士が引退後に相撲協会に残って年寄(親方)となるためには、いくつかの条件がある。日本国籍であることに加え、「年寄名跡」を取得することが必要。また、年寄名跡を未取得でも、横綱は引退から5年間、大関は3年間、現役時代のしこ名のまま親方になることができる。近年では元横綱鶴竜が年寄「音羽山」を取得するまでの間、現役時代のしこ名で親方となった例がある。
モンゴル出身の照ノ富士は、2021年8月に日本国籍を取得済み。今後は「照ノ富士親方」となり、当面は伊勢ヶ浜部屋付きで後進の指導にあたる見通しだ。