阪神淡路大震災から30年の節目を迎えた17日、阪神の選手・スタッフら約60人が兵庫・西宮市内の鳴尾浜球場で黙とうを捧げた。
入団直後に同施設で震災を経験した北川博敏二軍打撃チーフコーチ(52)は、「いきなりドンっていう感覚で。窓側の部屋でしたが、湾岸の高速の明かりがバチっと切れたり、何が起きたかわからない状況でした。まさか関西で地震が起こるとは思っていませんでした」と振り返った。その上で、「常に準備して、危機感を持ってやっていかないといけないですし。経験したことを知らない人たちに伝えていきたいです」と表情を引き締めた。
また、今年3月には二軍施設が兵庫・尼崎市に移転することから、鳴尾浜での黙とうは今回が最後となる。粟井球団社長は、「尼崎に行っても、震災があって復旧復興してきたということを伝えていく役割はやっていきたいです」と話した。