怪物の最終決断は――。ポスティングシステムでMLB移籍を目指す佐々木朗希投手(23)の交渉期限が、米東部時間23日午後5時(日本時間24日午前7時)に迫っている。
米メディアの報道によると、獲得を目指した20球団からドジャースとパドレス、ブルージェイズの3球団にまで絞り込まれている。大谷や山本が在籍するドジャース、ダルビッシュと松井がいるパドレスが有力と伝えられる中、〝最終候補〟まで残ったブルージェイズの御用メディアが早くも落選を覚悟してしまった。
「ブルージェイズ・ネーション」は16日(同17日)に「ブルージェイズは佐々木朗希の最大の獲得要因を見逃している」とバッサリ。「トロントを選ぶとは想像できない。彼が持つ他の2つの選択肢はエリートのロースターを積極的に改善している王者のドジャースと、ナ・リーグで間違いなくトップ3に入るもう一つの球団、パドレスである」と断じた。
その理由に挙げたのが、チームの顔であるウラジーミル・ゲレロ内野手(25)の今後だ。今季については単年2850万ドル(約45億円)で合意したものの、契約延長交渉が進まず、2025年オフにFAとなる可能性がある。昨季は159試合で打率3割2分3厘、30本塁打、103打点。看板打者の来季以降の去就が不透明であれば、中長期的に優勝争いに絡めるかも分からなくなっていくる。そのため、同メディアは「正直に言えば、ウラジーミル・ゲレロが(佐々木陣営への)売り込みの大部分を占めていないプレゼンテーションは想像できない」と悲観的なのだ。
もちろん、どの球団と契約するかは佐々木側がイニシアチブを握るが、果たしてどうなるか。