横綱が考える国技とは? 大相撲初場所6日目の17日、横綱照ノ富士(33=伊勢ヶ浜)が東京・両国国技館で引退会見を行った。
照ノ富士は両ヒザのケガで大関から序二段まで転落。その後に不屈の闘志で横綱にまで上り詰め、優勝10回を積み重ねた。照ノ富士は「横綱に上がるまではガムシャラに、ただ強くなりたい、横綱になりたいという思いで励んでやってきましたけど、横綱になってから相撲の奥深さ、この国技としてあるものがどういうものなのかということをちょっとずつ感じるようになりました」と振り返った。
その上で「自分が考える相撲というのは、ただのスポーツではなく、この日本で国技として〝私たちは日本人だ〟という誇りを思わせる、奮い立たせるためにあるものの一つ。それに関して、これだけの多くの方がリスペクトし、支えてくれているものだと思う。だからこそ、きれいで美しくないとダメなものだと思う。それを常に考えていました」と熱弁した。