大相撲初場所6日目(17日、東京・両国国技館)、大関琴桜(27=佐渡ヶ嶽)が幕内熱海富士(22=伊勢ヶ浜)に屈して5連敗となった。
琴桜は熱海富士に寄られてズルズルと後退。大関の右足が俵にかかったところで審判が手を挙げ、行司軍配も熱海富士に上がった。しかし、ここで物言いがつき、審判団で協議。審判が手を挙げた時点で琴桜の足は土俵から出ておらず、異例のやり直しとなった。
しかし、琴桜はやり直しの一番でも熱海富士にきめ出されて完敗。格下相手に〝2連敗〟となった。先場所は14勝1敗の好成績で初優勝を果たした。今場所は初の綱取りに挑むも、ドロ沼の5連敗。綱取りどころか、カド番が現実味を帯びている。
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「自分から攻めていない。全然動かない。攻める気力がない。気持ちが守りに入って、体が動かなくなっている」と指摘。「稽古をガンガンやるしかない」と出直しを求めた。