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「旧ジャニーズ事務所の問題は何だったのか」 フジテレビ社長の会見に元日テレ解説委員が失望

東スポWEB 2025年1月17日 19時42分

元日本テレビ解説委員で関西学院大学特別客員教授の小西美穂氏が17日、読売テレビ「かんさい情報ネット ten.」に出演。フジテレビの港浩一社長が中居正広の女性トラブルに同局の社員が関与していたなど報道されたことを巡り、この日行った記者会見についてコメントした。

この日の会見は、新聞社・通信社の記者クラブが主催する社長の定例会見が前倒しされたもの。要望によりテレビ局記者も1名のみ出席が許されたが、質問は禁止。生中継だけでなく、ムービー撮影もNGで会見終了まで情報解禁が制限された。

小西氏は「この対応は非常に禍根を残すと思います」ときっぱり。「だって、テレビ局っていうのは営利企業なんだけれども、報道機関ですよ。メディアとしての公共性があるわけですね。これに関して一番の関心事ですよね」と首をかしげた。

さらに「社長が会見するというタイミングを、定例会見やから、その延長やから、その枠内にとどめようとするのが透けて見えて。これは問題を矮小化しようというか、曖昧な範囲にとどめて質問をされるのも、記者クラブの中の人に収めようとしているというのが透けて見えますよね」と険しい表情を見せた。

その上で「これはメディアにいたものとしては、時代遅れもはなはだしいです。ネットメディアも全部入れて最初からオープンでやるべきだと思います」と提言した。

また、この日の会見で港社長は会食のセッティングなど第三者の関与について「社員が企画したりドタキャンしたこともない。会合を開いた事実もない」と説明。タレントと女子アナを性的接触をさせることが常態化していたのか?という質問には「そういうことはなかったと信じたい」と返答した。

小西氏は「モヤモヤばかりがありますね。タレントとの関係性についても、こういうことであると『信じたい』っていうもの。『信じたい』という希望的な語尾になっているというところが、ものすごく気になります。調査が尽くされたのか?ということ」と指摘。

続けて「メディア企業としてガバナンスや人権について、私たち旧ジャニーズ事務所の問題で、メディアの沈黙というのを本当に反省したと思いますよ。内部検証しましたよね。それはなんだったのか?ということにつながりかねないですよ」と批判し、「ちょっと期待できるような内容じゃないと思いました」と率直な感想を述べた。

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