中居正広の女性トラブルにフジテレビの社員が関与したと報じられている問題で、フジテレビの港浩一社長が17日に会見し、外部の弁護士を中心とする調査委員会の立ち上げを発表した。フジテレビの存続すらも危惧される状況で「株式を買いました」と表明したのは実業家のホリエモンこと堀江貴文氏だ。再びフジテレビと絡むことになるのか――。
堀江氏は17日、Xに「一連の騒動で揺れに揺れているフジテレビ。そこで面白そうだと思い、朝イチでフジ・メディア・ホールディングスの株式を買ってみた」「とりあえずこれで決算期である3月末の株主名簿に名前が載ることになるので、基本的には株主総会の参加ができるようになる」とポストした。
堀江氏とフジテレビの因縁は深い。〝時代の寵児〟と言われた堀江氏は2005年に自身が社長を務めるライブドアがニッポン放送の株を取得し、筆頭株主となった。当時、フジテレビはニッポン放送の子会社で、ねじれ状況に目を付け、事実上のテレビ局を支配下に収めようとしたもの。フジテレビ側と株争奪戦となったが、最終的に両者は和解。翌年に堀江氏は逮捕される憂き目に遭っていた。
今回の中居騒動で、ネット上では「フジテレビの株主総会に行こう」と呼びかけられ、インフルエンサーが次々とフジテレビの親会社になるフジ・メディアHDの株取得を報告していた。こうした動きとの関連は不明だが、17日の株式市場でフジ・メディア・ホールディングスの株価は前日比74・5円高(4・61%)の1690・5円で取引を終えた。
堀江氏が何株購入したかは不明だが、20年の時を超え、因縁のフジテレビの株主総会に出席すれば、話題になること必至だ。
17日に会見を行ったNHKから国民を守る党の立花孝志氏は「これまでの役員が経営していることでスポンサー離れも起きて、どこかのタイミングで多くの株主が堀江さんが経営した方がいいとなる」と予言した。
株購入後、堀江氏は早速Xで「実際サラリーマン経営陣追い出して、資本効率の悪い不動産ビジネスを売ってコンテンツビジネスに集中してサブスクとかも伸ばしていけばそれなりのいい会社になると思うんだよな」と〝再建案〟を披露。同氏は昨年、北九州のラジオ局を買収し、会長に就任している。テレビ局経営も諦めておらず、再びフジテレビvsホリエモンが始まるかもしれない。