ポスティングシステムでMLB移籍を目指す佐々木朗希投手(23)の獲得からパドレスが撤退したと17日(日本時間18日)、米メディアが伝えた。これにより、佐々木の移籍先はドジャースとブルージェイズの2球団に絞られ、ダルビッシュ有投手(38)との〝侍タッグ〟は消滅した。
全米野球記者協会所属のフランシスコ・ロメロ記者がこの日、自身のX(旧ツイッター)で「複数の関係者筋からパドレスが佐々木朗希から外れたと聞いた」と第一報。この報道を受けた複数のメディアがパドレスの脱落を報じた。
パドレスはドミニカ共和国出身の10代の選手2人、ホアン・デ・ラ・クルス遊撃手と左腕のカルロス・アルバレス投手と7桁(約1億5600万円以上)の契約を結んだ。これにより、佐々木獲得の国際ボーナスプール資金が減ったため、撤退を余儀なくされたという。
パドレスの地元メディア・NBCサンディエゴは「これらの動きは、パドレスが佐々木朗希獲得の競争から脱落したと考えていることを意味している。23歳の日本の天才投手は、サンディエゴへの数週間に及ぶ追跡に終止符を打った」と落胆。さらに「パドレスはオフシーズン中、ずっと佐々木との契約に集中していた。将来有望なスーパースターを獲得できれば、ドジャースの圧倒的な強さに挑み続けるために、必要な武器を手に入れることになる。彼を失うことは残念だが、もし彼がドジャースに行くことを選択すれば、それは壊滅的な後退となり、おそらく今後5年間、ロサンゼルスはワールドシリーズの優勝候補の地位を固めることになるだろう」と、ポストシーズンまでシノギを削った同地区のライバル球団の動向を警戒した。
佐々木の交渉期限は米東部時間23日午後5時(日本時間24日午前7時)に迫っており、20球団による大争奪戦はいよいよ最終局面に突入した。