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【初場所】尊富士 通算100勝&1敗キープも冷静「意識していたら勝てない」

東スポWEB 2025年1月18日 19時52分

大相撲初場所7日目(18日、東京・両国国技館)、優勝経験者の幕内尊富士(25=伊勢ヶ浜)が幕内欧勝馬(鳴戸)を押し出して6勝目(1敗)を挙げた。通算100勝目となった取組後は「落ち着いていた。焦ることなく、しっかり体を動かしたいと思っていた。100勝目? 何も。意識していたら勝てない」と表情を引き締めた。

昨年の春場所では、場所中に右足首を負傷しながらも強行出場で110年ぶりの新入幕優勝。その影響で翌場所を全休し十両まで転落したものの、幕内復帰した先場所で10勝を挙げた。今場所も無敗の幕内金峰山(木瀬)と幕内千代翔馬(九重)に次ぐ1敗で大関豊昇龍(立浪)らと並んでおり、存在感を示している。

この調子で白星を積み重ねていけば、番付上位の力士との対戦も見込まれる。「常に稽古場で、上位陣に食らいつくような意識で相撲を取っている。このまま上位陣と対戦したくないけど(苦笑い)。まずは自分の相撲を重ねていく」と本音をのぞかせつつ、中盤戦を見据えた。

また、6日目の17日に、入門以来慕ってきた兄弟子の横綱照ノ富士が現役引退を発表。今後は部屋付きの親方として後進の指導にあたる。前日の朝稽古では、普段通り照ノ富士から相撲に関するアドバイスを受けたが、この日は不在だったという。

尊富士は「『横綱がいるからやる』とかじゃダメ。現役時代から横綱に教えてもらったことを頭に入れて、常に(横綱が)いるというイメージでやらないと」と力説。横綱への恩返しのためにも、自身2度目のVを目指す。

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