大相撲初場所7日目(18日、東京・両国国技館)、綱取りに挑む大関豊昇龍(25=立浪)が幕内王鵬(大嶽)を送り倒し、6勝目(1敗)を挙げた。無敗だった王鵬に土をつけた取組後は「集中していて良かった。体の状態は悪くないと思う。今までやってきたことを信じて相撲を取った」と納得の表情を浮かべた。
2人は2018年初場所で初土俵を踏んだ同期で、幕内での対戦成績は過去2勝3敗と王鵬をやや苦手にしていた。
この日の取組前に、師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「毎日楽な相手はいないし、対戦成績が悪いけど頑張ってもらわないと」とまな弟子の奮起に期待を寄せていた。豊昇龍は「同期だし負けたくない気持ちはある。とにかく集中するのが大事だと思っていた」と充実した表情を見せた。
この日は幕内金峰山(木瀬)と幕内千代翔馬(九重)が全勝をキープ。優勝争いでは1敗で豊昇龍、王鵬ら4人が無敗の力士を追う展開となった。
豊昇龍は8日目に、元大関の幕内正代(時津風)と対戦する。「気合を入れないと相撲は取れない。しっかり集中して取れるように頑張ります」と力を込めた。