執念の白星だ。大相撲初場所7日目(18日、東京・両国国技館)、大関琴桜(27=佐渡ヶ嶽)が幕内豪ノ山(武隈)を下して2勝目を挙げ、連敗を5で止めた。
土俵際の突き落としで、逆転勝ちを収めた取組後は「内容は良くないので。褒められる相撲ではない。やることはやったので、後は思い切っていこうと思っていた」と振り返った。
先場所で14勝を挙げて初優勝。綱取りが懸かる今場所だったが、2日目の小結阿炎(錣山)戦から悪夢の5連敗。カド番も現実味を帯び始める厳しい状況の中、この日看板力士の意地を見せた。
8日目は幕内王鵬(大嶽)との一番。琴桜は「考えても仕方ないし、やるしかない。出ると決めた以上はやるしかない」と気を引き締めた。