2026年北中米W杯アジア最終予選に臨んでいる中国代表が大ピンチだ。中国メディア「捜狐」によると、ブラジルから中国に帰化していたFWフェルナンジーニョ(31)が同代表からの撤退を決めたという。
昨年3月に中国代表デビューを果たしたフェルナンジーニョはW杯最終予選にも3試合出場したストライカー。今季に向けて中国1部山東泰山との契約が切れて、母国ブラジルに出戻ることになった。同メディアは「フェルナンジーニョは代表からの誘いを拒否することを明かした。フェルナンジーニョは優れたスピードと突破力でリーグでも際立っていた。離脱によりサッカー代表チームはジレンマに陥った」と報じた。
さらに、同メディアは「悪いことに他の帰化候補選手である(ブラジル出身のMF)セルジーニョと(コンゴ民主共和国出身のFW)オスカルの手続きが完了していない」と指摘し「もし帰化が成功すれば代表チームにさらなる攻撃力が加わることは間違いない。しかし現時点では手続きはゆっくり進んでおり、中国代表チームは準備に大きなプレッシャーを感じている」と伝えた。
中国代表のブランコ・イバンコビッチ監督は2人の中国籍取得を見越して、1月に代表合宿を組んだものの、まだチームに合流できる段階ではなく、連係面の強化は進んでいない。今後も海外から新たな帰化選手が加わる予定だが「総合力に疑問が生じる」と、チーム力アップを疑問視していた。