【コンビニぺこ活!】今月も気になるコンビニ商品をフード業界の重鎮X氏が厳しくチェックします。お正月明けでおせちに飽きたところで、ちょっとジャンクなコンビニ商品が恋しくなっているはず。新年1発目、X氏のお眼鏡にかなった商品はあるのか!? (評価は10点満点)
恵方巻きを先取り!
【セブン‐イレブン】
【ミニサイズだけど絶妙サイズ感】「七品目の幸福恵方巻ミニ」(税込み356・40円)
ミニサイズとはいえ、恵方巻き356円は安い! 太さは普通の巻きずしより若干細めで長さは半分程度だが、1本丸かじりするには量が多いという人も少なくないはずで、これはこれでいいサイズ感と言える。
具材は7つ、手抜き感はない。食べると酢れんこんのシャキシャキ感を感じられ、卵は大きめでジューシー。きゅうりはシャキッと歯切れよく、かんぴょうの甘辛しょうゆ味が巻きずし感を演出する。そして穴子が意外といい味を出していて全体のバランスもいい。食品ロス軽減の観点からも、小さめで安く恵方巻きが食べられるのは価値が高い。【おいしさ=8点、満足度=10点】
【ちゃんとパラパラ】「海老チリ&チャーハン」(税込み645・84円)
新年の某テレビ番組で紹介された同商品。高級中華の一流品と比べる形で紹介されたものだが、食べてみると、これが意外とウマい! チャーハンの具は卵だけとシンプルだが、若干の油っぽさはあるものの、ちゃんとパラパラになっている。
海老チリはソースの濃度が高く、酸味と甘酒からくるという優しい甘みのバランスが絶妙だ。エビは衣が大きいが決して小さくはなく、ソースがよく絡む。もう少しソースの濃度が薄くてもよかったとは思うが、なかなかの仕上がりだ。【おいしさ=8点、満足度=8点】
【ファミリーマート】
【トロたく的な組み合わせ】「サンド寿司 まぐろたくあん」(税込み298円)
しその香りが爽やかに香るおいしい一品。たくあんがちょっとしたアクセントになって変化を起こし、マグロのミンチと合わさってトロたく的な組み合わせになっている。
そこにしその爽やかさが加わって、かなりクオリティーを引き上げている。酢飯の味付けもほどよく、すし感が高くて好印象。たくあんとしそは、もう少し量があったらうれしい。【おいしさ=9点、満足度=8点】
【口溶け軽くてよい】「いちごのティラミス」(税込み328円)
下から果肉入りいちごソース、ティラミスムース、いちごスポンジとシロップ、ティラミスムース、カスタード入りホイップ、そしていちご果肉という構成のティラミスだ。
ムースは軽くて、マスカルポーネというよりキレのいい生クリームに近い。生地が少ないのでムース多めだが口溶けは軽くてよく、いちごソースがよくマッチしている。いちごのティラミスというよりは、いちごのトライフルという印象だ。【おいしさ=8点、満足度=7点】
【ローソン】
【イタリアンな香り】「カレー食堂心監修 スープカレー」(税込み599円)
スープカレーといえば北海道だが、この商品も札幌に本店を構える店が監修している。具材は小さめのチキン、ゆで卵、かぼちゃ、キャベツ、にんじん、ヤングコーン、ズッキーニ、もち麦が入っているが、値段相応で数と量は抑えられている。ライスはついていないので自前で用意する必要がある。
実食してみると、辛さは一般的なレトルトカレーの辛口くらい、味は西洋風のスープにバジリコの香りがあって、なぜか昆布だしっぽい味になっている。ボリュームは店で提供されるものと比べられないが、スープカレー自体の味はよく、イタリアンな香りで楽しめる。自宅で焼き野菜をトッピングすれば、ディナーとしてもイケそうだ。【おいしさ=7点、満足度=6点】
【大人のおやつ】「濃厚ショコラまん」(税込み200円)
むっちりした生地に濃厚なココアのあんがほどよい分量入っていて、あんの甘さは控えめで“大人のおやつ”といった感じだ。
個人的にはラム酒の香りが、より満足度が上がるのではないかと思う。少しビターなのでダークチョコレートが好きな人にオススメだ。【おいしさ=7点、満足度=7点】