左派は現在、冷戦以来最も世界中で不人気となっている。英紙テレグラフが先日、報じた。
2024年に70か国以上で15億人以上が投票した結果、右派団体が世界的な勝者として浮上した。
テレグラフ紙が73の民主主義国の選挙を分析したところ、左派政党は各国の最新の選挙で平均得票率がわずか45・4%と過去最低を記録した。
西欧と米国では、左派政党が獲得した得票率はわずか42・3%だったのに対し、右派政党は55・7%を獲得した。1990年以来最大の差となったことが分析で分かった。
トランプ次期大統領の選挙での圧倒的勝利により、政治的左派の世界的衰退が始まった。
20日に就任するトランプ氏は、民主党のカマラ・ハリス副大統領が獲得した7500万票を大きく上回る7700万票を獲得し、一般投票で勝利した。
ハリス氏の敗北を受けて、カナダ、オーストラリア、ドイツの左派政党も今後の選挙で同様の敗北を喫すると予想されている。
カナダでは、今月初めに辞任を表明した左派党首ジャスティン・トルドー首相の後任として、保守党党首ピエール・ポワリエーヴル氏が最有力候補であることが世論調査ですでに示されている。
シンクタンク、欧州外交評議会のジェレミー・クリフ氏は世界的な右派化について「グローバル化による労働組合の衰退、左派よりも右派がうまく利用しているアイデンティティー政治の台頭、そして左派勢力が団結するよりも分裂する傾向が全般的に見られる」と語った。