TBS系「サンデージャポン」のコメンテーターで弁護士の細野敦氏が19日、同番組に出演。今月17日に行われたフジテレビの定例記者会見に触れた。
タレント・中居正広の女性トラブルをめぐるフジテレビの定例記者会見では「第三者の弁護士による調査委員会」の設立が明らかになった。しかしフジ港浩一社長によれば、この調査委員会は日弁連が定める「企業等不祥事における第三者委員会ガイドライン」に沿ったものではなく、調査委員会のメンバーは「基本的には我々が選出する」という。
細野氏はまず、「日弁連のガイドラインに基づく第三者委員会」について「1番厳しい」「厳格で忠実だと言われてる」と指摘する。これは「社会的な使命を取り戻すために、会社が説明責任を尽くすために、日弁連のガイドラインに基づいて調査委員会を立ち上げる」といい「会社に不利益な内容だが調査報告をする、あるいは調査報告書の内容に対して経営陣に口出しさせないという、そういうガイドラインが決まってるんです」と説明だ。
しかし、フジが発足を予定しているのは「第三者弁護士を加えた調査委員会」だ。細野氏は「ガイドラインに基づく委員会だとは言わないので、そうすると、なんだか会社にちょっと忖度したような委員会を作るんじゃないかとかっていうことで、保身に走ってるように見えちゃうんです」と厳しい意見を述べると「疑われちゃうということですよね。現実そうだとは言いませんけれど、可能性があるということです」とした。