岸和田競輪F1「西日本C」が20日、初日を開催する。注目はシリーズリーダーの松井宏佑(32=神奈川)だ。今年こそ悲願のタイトル奪取へ――。
スピードスターが今期初戦から好スパートを決める。本来は正月開催の伊東F1を走る予定だったが、「胃腸炎で体調を崩して、何も食べられなくて…最悪の年末年始でした」と苦笑い。それでも回復後には練習を再開し、「一週間ほどできたけれど、あまりバンクに乗れてないので」とやや不安をのぞかせながらも、初日の走りで払拭する構えだ。
一昨年のGⅠ競輪祭での決勝2着に続き、昨年のGⅠオールスターでは決勝4着と、タイトルまであと一歩のところまできている。「今年は地元(平塚)でグランプリがあるので、そこに出られるようにGⅠタイトルを取りたい」と明確な目標を掲げた。
南関は郡司浩平、北井佑季、岩本俊介のS班3人に加え、深谷知広の存在もあり層の厚さは屈指だが、「自分が良いムードをつくっていけるように」と負けじと存在感を出していく。
初日特選12Rでは永沢剛が番手、香川雄介が3番手に加わり、松井を先頭にライン3車を形成。対するは三谷竜生―中井太祐の奈良コンビ、立川記念で優出を果たした高橋築、園田匠ら単騎勢。し烈な戦いが予想されるが、松井のスピードが火を噴くか。初戦の走りから目が離せない。