卓球男子日本代表の新監督に就任した岸川聖也氏(37)が〝メダル獲得〟への未来予想図を明かした。
現役時代は2012年ロンドン五輪シングルスでベスト8入りを果たすなど、国際舞台で輝かしい成績を残した。引退後は指導者に転身し、ナショナルチームのコーチなどを歴任。24年パリ五輪でメダルなしに終わった男子の再建を託された新指揮官は、日本協会が19日に都内で開催した会見で「メダル獲得がテーマ。五輪前に選手個々の世界ランキングをどんどん上げて、いいシードを取るのは大事。五輪の前の年ぐらいではなく、早めに世界ランキングを上げて実力をつけてやっていきたい」と力を込めた。
ロサンゼルス五輪に向けては、パリ五輪代表の張本智和(智和企画)、戸上隼輔(井村屋グループ)、篠塚大登(愛工大)の3選手以外の戦力底上げも必須となる。「パリに出場した3選手は20代前半と若いので、1つずつ強化していくのはもちろんだが、17歳の松島輝空(木下グループ)だったり、その下の選手たちもしっかり強化していく」と展望を語った。
代表監督の就任を打診された際は「すごくうれしかった」と振り返り「ナショナルチームで世界卓球、五輪、ドイツ留学といろんな経験をさせてもらった。恩返しをしたい思いは常にあったので、それを形として監督になって恩返しができるチャンス」と覚悟を決めたという。ロサンゼルス五輪での団体&シングルスの表彰台へ、若き指揮官の挑戦が始まる。