女子プロレス「マリーゴールド」のユナイテッド・ナショナル(UN)王者の桜井麻衣(34)が、野崎渚(34)を破り初防衛に成功した。
3日の大田区大会で青野未来を撃破し同王座を初戴冠。V1戦に野崎を指名し19日の東京・後楽園ホール大会で激突した。前哨戦では野崎の提案で互いに1000万円を持参し、ベルトに加えて賞金もかけて対戦することに。この日超貴婦人はアタッシュケースに1000万円を入れ披露したが、一方の野崎のアタッシュケースには手書きで「1000万」と書かれた紙切れが入っていた。だが、懐の大きい王者は「まあいいよ。せっかく1000万持ってきたから、私の1000万と白いベルト(UN王座)をかけて戦ってやるよ!」と賞金マッチを受諾し試合が開始した。
大金に目をくらませる野崎に奇襲攻撃を仕掛けられ、客席に投げ飛ばされると早速窮地に追い込まれてしまった王者。さらに野崎のセコンドに就いているCHIAKIの妨害も受け、なかなかペースを奪えない状況が続いた。
10分過ぎ、雪崩式ブレーンバスターで形勢逆転に成功すると、ビッグブーツ合戦を制し一気に大技をたたみかけていった。優位に立った桜井はCHIAKIのスピアーを野崎に誤爆させるとSTOを炸裂させ、最後は師匠・ジュリアから伝授されたグロリアスドライバーで3カウントを奪った。
だが、試合直後にまさかの事態が発生。本部席に預けていた1000万円の入ったアタッシュケースを、CHIAKIに持ち逃げされてしまった。大激怒した桜井はバックステージまで追いかけまわしたが、CHIAKIに「これは俺のもの! 返してほしかったらそのベルトよこせ!」と再び逃げられてしまった。怒り心頭の桜井はこの挑発に「ふざけんな! これがダークウルフ軍のやり方か!」と叫びながらCHIAKIを探しに行った。