大相撲初場所8日目(19日、東京・両国国技館)、幕内金峰山(27=木瀬)が幕内玉鷲(40=片男波)を下して無傷の8連勝。幕内で勝ち越し一番乗りとなった。
一時は土俵際まで追い込まれながらも、最後は相手を寄り切った。取組後は「少し焦ったけど、ここは焦っちゃダメだと思いながら取った。緊張してないし体は動いている」と振り返った。
カザフスタン出身で初の関取である金峰山は、先場所は12勝3敗で十両優勝。再入幕となった今場所で快進撃を続けている。「中日勝ち越し? 後は全部負けてもいいや」と冗談を飛ばした後に「もっと勝ちたいので頑張ります」と表情を引き締めた。
突き押し相撲が持ち味で、この日も玉鷲を相手に強烈な突きを見せた。「(師匠の木瀬)親方から『突っ張っていかないとダメ』とずっと言われている。右四つの相撲でも勝てる自信があったから、調子に乗って(親方の話を)聞いていなかったけど、親方の言うことを聞くようになってから勝てるようになってきた」と正直に打ち明けた。
9日目は1敗の幕内尊富士(25=伊勢ヶ浜)との一番。日大時代の後輩で、プロ入り後は初対戦となる。金峰山は「後輩だし久しぶりにやるなという感じ。学生の時は(練習などで)勝ったり負けたりだった。考えすぎずに、いい相撲を取れればいい」と気を引き締めた。