2月14日に開幕する明治安田J1リーグに向けて、各クラブが戦力を整えて準備を進めている。昨季は町田がJ1初昇格ながら優勝争いに加わって3位と大健闘。元日本代表MF前園真聖氏(51=本紙評論家)が、旋風を巻き起こした〝町田スタイル〟について持論を展開した。
J12年目に向けて町田は沖縄でキャンプ中。クラブ公式SNSでは、就任3年目の黒田剛監督が8日の始動日に「2024年シーズンは目標である5位以内を達成できた。今年は5位以内とともに、何か大きなタイトルを一つ町田に持ち帰ることを目標にしたい」と宣言する様子を伝えている。
そんな町田について前園氏は「昨年は(J1優勝決定が)最終節までもつれる面白い展開でした。それは、賛否両論ありながら(J1)1年目の町田が優勝争いに絡んだからということもあります。だからこそ面白くなりましたし、見ごたえがあったんじゃないかなと思います」と指摘する。
昨季の町田は躍進の一方で、激しいプレーや時間稼ぎと受け取られかねない行為、タオル問題を含めたロングスローなど物議を醸すこともあった。それでも前園氏は「そこらへんはルール内であれば、それぞれのスタイルでいいんじゃないかと感じています」との見解を示す。
その上で、町田の〝象徴〟とされたロングスローについて、こう続けた。「それぞれのスタイルなので全然問題ないと思います。ロングスローをやって(得点が)決まるのであれば、やればいいでしょうし、全部のチームが同じことをやっても、それが結果に結びつくわけではありません」。
ただ、今季も同じような戦い方となれば苦戦を強いられてもおかしくないのがプロの世界。前園氏も「昨年以上に研究をされる中で、どういう戦いを見せるかは楽しみです」。改めて指揮官の手腕が注目されそうだ。