コメンテーターの玉川徹氏が20日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜、午前8時)に出演。中居正広の女性トラブルで会見を開いたフジテレビに対し、「本当に危機感を持っているとは今のところ思えません」と厳しい指摘をした。
番組では17日に行われたフジテレビの港浩一社長の会見を報道した。玉川氏は「スポンサーの動くのが今回、ものすごく早いと思いましたね」とCM差し止めについて語った。
明治安田生命や日本生命、トヨタ自動車、NTT東日本など複数の会社が自社のコマーシャルの差し止めや差し替えを表明した。玉川氏は「すべてナショナルスポンサーで。これすべてAC(ジャパン)への差し替えになるんですよね。タイムCMというのは、すべてお金を払っているんで、スポンサー都合でCMをもう出さないでくださいってことが起きている」と解説。大手のナショナルスポンサーがCM差し止めなどの動きを示せばこの動きがさらに「広がっていく可能性が高い」と指摘する。
玉川氏は「いまちょうど、4月改編の営業が行われているはずなんですね。今度は営業の人たちの問題になっていくんですけど、CM売れるかって話になっていくと、いまこの状態では出稿できないですよね、CMを」と営業で苦戦が強いられるのではという。
CMの営業で苦戦すれば「そうすると番組作れないですよ、もう。赤字になるとか、そういう問題だけじゃなくて、フジテレビが企業継続していけるかっていう、そういう風な局面に入っているという状況なんです」と玉川氏は言う。
CMでの収入が減れば株価が下がる懸念があり、「だから株主が先んじて、こういうダルトンが提案したということなんです」と“物言う株主”がフジテレビに対して起こした行動を説明した。
ただ、いまのこういう現状に玉川氏は「フジテレビが本当に危機感を持っているとは今のところ思えません、会見を見ててね。経営陣を総とっかえくらいのことをやらないと、難しいんじゃないかなとすらテレビ局にいた人間としては思えます」とした。