テニスの4大大会全豪オープン混合ダブルスで、暑さのために失神寸前だったボールキッドを選手が助け、話題となっている。
混合ダブルス2回戦で、デミ・スゥース(オランダ)、ティム・プッツ(ドイツ)組がキンバリー・ビレル、ジョン・パトリック・スミス(ともにオーストラリア)組と対戦した。第2セット、1―1で迎えた第3ゲーム前、観客から「あの子が倒れそうだ!」と大声で知らされると、プッツは状況を確認し背後でフラフラになりながらボールを投げているボールキッドの元へと駆け寄った。体を支え倒れるのを防ぐと、コート上に横に寝かせ、助けに駆けつけた審判に水とタオルで体を冷やすように頼んだ。ボールキッドは車いすで会場を後にした。
オーストラリアメディア「ニュース・ドットコム」によると、この日の午後5時のメルボルンの気温は33・9度でピークに。ボールキッドが倒れた時「まだ蒸し暑い31・5度」だったという。
ボールキッドは元気になったことが報告されている。プッツ組はオーストラリアペアに6―3、5―7、8―10で敗れたが「ニュース・ドットコム」は「プッツの素早い行動がボールキッドの事態を悪化させる可能性を防いだ」と称賛している。