脳科学者の茂木健一郎氏が20日、X(旧ツイッター)を更新。SNSにおける誹謗中傷への対策を指摘した。
インターネット上の誹謗中傷を理由に兵庫県議を辞職していた竹内英明氏が死亡したことが19日に報道された。県議会では百条委員会の委員を務め、斎藤元彦知事の疑惑告発文書問題を追及していた。
竹内氏の件のように昨今はSNS上の誹謗中傷が社会問題となっている。茂木氏は「ソーシャルメディアの誹謗中傷、なくなればいいけれども、AIによるモデレーションは技術的に難しく、表現の自由との兼ね合いもある」と指摘。AIによるモデレーションで不適切な投稿を除外するのにも限度があるというのだ。
だからこそ心持ちが重要と茂木氏は説く。「『単なる文字列』だと割り切るのが一つの対処法。誹謗中傷される方の感情や心を受け止める筋合いはない。スルーするのがいい」と、誹謗中傷の書き込みを深刻に受け止めないことが大事だと訴えた。
また、「善意や良い影響こそ受け止めたい」と、SNSのポジティブな側面に注目した方がいいとアドバイスした。