元テニスプレーヤーでコメンテーターの沢松奈生子氏が20日、関西テレビ制作の「旬感LIVE とれたてっ!」に出演し、中居正広の女性トラブルを巡るフジテレビの会見について言及した。
今回の会見に出席できるのは、東京放送記者会に加盟するメディアに限られた上に、動画撮影や配信が禁じられたものだった。これには批判が集まっているが、沢松氏も同様の考えだ。
「一番残念だなと思ったのは、(会見に)テレビカメラが入らなかったこと。テレビ局におけるテレビカメラというのは、我々テニス選手におけるラケットみたいなもので、やっぱり命だと思う。その判断になったということがテレビを見ている側からすると『何かを隠そうとしているんじゃないか』と思われてしまっても仕方がない」とバッサリ切って捨てた。
さらに「そもそもテレビ局と言うのは報道機関であって、これまでこの番組でもいろいろな政治家さんのことや社会的な問題を追及してきているんです。そういったことを普段からやってる会社が全面的にみなさん(視聴者)に信用されるような状況で会見が開けなかったことが私は一番気になりました」と非難した。
番組にリモート出演した元フジテレビキャスターで現在フリーの大村正樹アナは「ネットの中継などを許した場合、万が一記者から当事者の個人名が出て拡散するリスクというのはゼロじゃない。憶測を呼ぶということを避ける目的があったのでは」と推察したものの、少なくとも生中継にしなければ、そのようなリスクは避けることはできるだろう。
また、フジは第三者の弁護士を中心とした調査委員会を立ち上げることを表明している。だが、これも日弁連のガイドラインに沿った第三者委員会ではない。
沢松氏は「信頼を取り戻すためには、利害関係がない方が『第三者委員会』に入るというのが、すごく大事だと思います。利害関係がないからこそちゃんと調べて、それを公にできるか。すべてをゼロに戻しての第一歩になるのではないか」と指摘した。