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【初場所】豊昇龍 平幕に3敗で綱取り絶望的…八角理事長「これが横綱ならどうするんだ」

東スポWEB 2025年1月20日 18時52分

綱取りに〝赤信号〟だ。大相撲初場所9日目(20日、東京・両国国技館)、大関豊昇龍(25=立浪)が幕内平戸海(24=境川)に屈して3敗目。今場所後の横綱昇進は絶望的な状況となった。豊昇龍は立ち合いから突き放しにいくが、平戸海にいなしに泳がされて前のめり。そのまま突き落とされて、両手をバッタリと土俵についた。

取組後の支度部屋では報道陣の取材に応じず、沈黙を貫いた。先場所は13勝を挙げて優勝次点。今場所の成績次第では、横綱昇進の可能性もあった。しかし、前日8日目に続いて、痛恨の2連敗。しかも、ここまでの3敗はいずれも平幕が相手と印象の悪さは否めない。

仮に残り6日間を全勝して優勝しても、12勝どまり。過去には大関貴ノ花(のちの貴乃花)が1993年夏場所で14勝を挙げて優勝し、翌場所13勝(決定戦で敗戦)で昇進を見送られた例もある。豊昇龍は優勝したとしても、綱取りは来場所以降へ持ち越される公算が大きい。

日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「勝ちたい気持ちが出て、上体ばかりで突っ張っている。足が動いていない。気持ちしかない。これが横綱ならどうするんだという話。横綱は、どんなことでも言い訳はできない」と厳しい目を向けた。

審判部長の高田川親方(元関脇安芸乃島)は「優勝のラインもあるし、終わって見ないと分からない」と話すにとどめた。

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