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三笘薫ら欧州組に〝ビッグクラブの壁〟 武田修宏氏がステップアップの裏事情を解説

東スポWEB 2025年1月21日 5時7分

活躍してもすぐにステップアップできない理由とは――。日本代表MF三笘薫(27=ブライトン)、同MF久保建英(23=レアル・ソシエダード)ら欧州トップレベルで活躍する選手が増える一方、実力的には十分でもビッグクラブ入りがなかなかかなわないケースも出てきている。元日本代表FW武田修宏氏(57=本紙評論家)が、その〝裏事情〟に切り込んだ。

三笘は19日のマンチェスター・ユナイテッド戦で、イングランド・プレミアリーグ通算15得点をマークし、岡崎慎司氏を抜き同リーグの日本人最多得点記録を更新。久保も今季はインパクトを残し、MF堂安律(フライブルク)、FW古橋亨梧、MF旗手怜央(ともにセルティック)なども所属クラブで絶好調だ。

これら選手に共通するのが、ビッグクラブからの関心だ。欧州各国メディアでは、三笘や久保はイングランド・プレミアリーグのリバプールやアーセナル、スペイン1部バルセロナ、フランス1部パリ・サンジェルマンなどの名前が挙がる。古橋は世界最強軍団マンチェスター・シティー(イングランド)、旗手も強豪トットナム(同)入りが取りざたされた。

ただ、なかなか実現には至っていない。武田氏は、その背景をこう解説する。「日本人選手の活躍によって信頼、価値が上がって、各チームが移籍金をちゃんと取るようになってきた。選手はステップアップしたくても、移籍先から(当該クラブが設定する)金額をもらえないと出してくれない。移籍しづらい状況になっている」

獲得する側はできるだけ移籍金を安くしたい思惑がある一方で、選手を出す側は大金を得たい。そうした交渉の中で着地点を見いだすわけだが、日本人選手は価値が高まっているがゆえに所属クラブは安易に妥協しようとせず、皮肉にも移籍のハードルが高くなっているのだ。強行突破も可能ではあるが「移籍を直訴したら使われなくなる場合もあるから、簡単にそういうことはできない」と得策ではないと強調した。

そうした背景から「欧州のクラブに強い代理人に任せる選手も増えてきているみたいだね」と武田氏は指摘する。

厳しい状況を突破してビッグクラブにたどり着く選手は誰か。

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