スペイン１部レアル・ソシエダードは２０日、所属する日本代表ＭＦ久保建英（２３）らイレブンに対する人種差別を非難する声明を発表した。
久保がベンチスタートだったバレンシア戦（１９日）。ピッチ脇でウオーミングアップしていた日本代表ＭＦに向けて同クラブの複数サポーターは「チノ（中国人）、目を開けろ、チノ、お前はチノだ」と、アジア人を軽視するときに使う言葉を投げかけていた。Ｒソシエダードは公式Ｘを更新し「複数のバレンシアファンによる当クラブの選手に対する人種的差別、また侮辱的な行為を強く非難する」と記した。
続けて「こうした行為はバレンシアの素晴らしさを表すものではないことは明らかだ。同様にサッカーやスポーツ界には敬意を欠き、侮辱したり、憎悪をあおるような人たちの居場所はない」とし、被害についてはスペインプロリーグ機構にも報告済みで適切な処分を講じるように求めた。
その上で「今後も、このような態度を非難し続けるだろう。みんなでより良い社会を目指して努力しましょう」とした。
またバレンシアも一部サポーターを非難する声明を発表し「容認できず、サッカースタジアムや社会に居場所はない。（差別発言者は）スタジアムからの追放につながる厳しい懲戒処分が適用される」と指摘していた。