元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏が21日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜、午前8時)に出演し、フジテレビのアナウンサーが番組内で切実な訴えを起こしていることに「番組のスタッフの総意でもあると思う」とした。
番組では中居正広の女性トラブルで、フジテレビの港浩一社長らが会見をしたものの、CM差し止めが、現時点で44社に拡大したことを取り上げた。菊間氏は「CMを見合わせた企業というのが、港社長が会見をした後に動いたというのがポイント」だという。
会見の中で「ちょっと何か隠しているんじゃないかと思われる部分があったりとか、あと調査委員会作るって言うところも、日弁連のガイドラインに基づかない第三者委員会的なものを作るみたいな発言だったところで、おやおやって思った会社がこういう対応に出たっていうところで言うと、フジテレビとして今のままでいいのかというのが一つあると思います」と指摘。
さらにフジテレビの宮司愛海アナウンサーが「しっかりと第三者を入れて調べてもらう。そして会社が生まれ変わる一歩にするべきだと私は感じてます」など、番組内で切実な訴えを起こしている。
このことに菊間氏は「アナウンサーの皆さんがこうやって発言しているのも、アナウンサーが番組の中で急に思い立って発言しているわけではなくて、打ち合わせの段階から、スタッフと考えながら、こういう発言をしますって決めていると思うんですね。アナウンサーは制作のスタッフの代表として番組を仕切っているわけで、そういう意味では、これは番組のスタッフの総意でもあると思うんですね」とアナウンサーだけでなく制作現場の悲痛な声ではと指摘する。
菊間氏は「現場で番組を作っているスタッフと、経営陣とか役員とか、そのあたりの乖離があるのかなと感じがするので、現場の声をきちっと上に挙げてしっかり検証したうえで、やり直してほしいなと思いますね」と語った。