甲斐の人的補償で巨人からソフトバンクに移籍した伊藤優輔投手(28)の入団会見が21日、みずほペイペイドームで行われた。
巨人・高梨からもらったという黄色いネクタイをつけスーツ姿で会見場に現れた伊藤。「(自分は)まだ一軍では登板がほぼなかったので、声がかかるとは思っていなかった。驚きが一番大きかった」と移籍が決まった際の心境を語った。
昨年、プロ初登板を果たした右腕は8試合の登板で防御率1・04の成績を残した。2021年にはトミー・ジョン手術も経験しているが「(昨年)一年間の中で体に不安なく投げられたので、不安はほぼゼロに近い」と心配は無用だ。
今オフは走り込みの量を増やすなどスターターとしての準備も進めてきた。伊藤は「監督から言われたところで自分の役割を果たすのが一番」とこだわりを持たないが、球団からは先発としての期待も大きい。
パ・リーグの印象について聞かれると「スイングが強くて、スケールの大きいバッターが多い。そこに真っ向から向かっていきたい」と宣言した28歳。力強い球を武器に新天地での飛躍を目指す。