米プロバスケットボールNBAグリズリーズの河村勇輝が、五輪公式サイトで異例の特集を組まれた。
河村は現在ツーウェー契約で、下部ハッスルと行き来しながらグリズリーズでの出場機会を徐々に増やしつつある。
その挑戦が全米で話題となる一方で、今夏のパリ五輪では日本代表として参戦し、強烈なパフォーマンスを発揮したことから〝五輪の申し子〟として公式サイトが取り上げた。
「今夏、フランスとのオリンピックバスケットボールで、最大の番狂わせをあと一歩のところまで演出した日本の巨匠は、(世間の)関心が高まる中で、メンフィス・グリズリーズでNBA(本契約)を目指している」と題して異例の大きさで特集した。
まず着目したのが、米大リーグ(MLB)ドジャースで活躍する大谷翔平投手との共通点。「17番。この数字は日本のスポーツファンなら誰でもすぐに思い出すだろう。野球の歴史を次々と塗り替えてきたロサンゼルス・ドジャースのスーパースター、大谷翔平だ。これは、メンフィス・グリズリーズでNBAに挑戦する日本人バスケットボール選手、川村勇輝が着用する背番号でもある」と強調した。
そして「現実的かどうかは別として、小柄なパリオリンピック代表選手に対する期待は高く、大谷の背番号を着用することは、彼が担っている使命にさらなる刺激を与える」と大谷の存在が河村のモチベーションになると指摘する。
河村の以前のコメントもクローズアップして「この番号は個人的には深い意味はないが、今は恥ずかしい思いはできない。アメリカで17番を背負うことに意味があるとみんなに思ってもらえるくらい、いいプレーをしないといけない」と伝えている。
同サイトは「河村選手は試合に出るたびにコートに頭を下げるなど、非常に礼儀正しい人物だ。23歳の彼は日本やアジアでの熱狂の中でも地に足をつけた態度を崩さず、3年以内にNBAのフルタイム契約を視野に入れ、長期滞在を米国で過ごすつもりだと語っている」と今後に期待を寄せた。
河村に対する注目度は日に日に高まっているようだ。