Ｆ１レーシングブルズの角田裕毅（２４）の今後を英メディアが特集した。
角田は昨季強烈なパフォーマンスを発揮して評価が急上昇。親チームのレッドブルでセルジオ・ペレスの不振を受けて更迭論が高まった際には後任候補に浮上した。
しかし待望論が高まったにもかかわらず、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は角田の昇格に消極的で、自身の推しとされるリアム・ローソンを実績不足にもかかわらず昇格させた。
レッドブルグループでは角田を昇格させる考えがなく、今季かぎりでレーシングブルズとの契約が切れるため去就が注目を集めている。
そうした中で英メディア「モーターサイクルスポーツ」は角田を特集。「角田裕毅…経験豊富な弱者」と題して取り上げた。
「角田裕毅にとって、今シーズンは運命の分かれ目となる。Ｆ１で５年目を迎えるこの日本人ドライバーは、期待されたほど早く進歩していないとして批判にさらされている。現在、リアム・ローソンがレッドブルでマックス・フェルスタッペンのパートナーを務めているため、角田がトップチームのシートを得る道は閉ざされているようだ」と指摘。そしてこう続ける。
「残念な結果にも関わらず、角田は自分のスキルを披露することに集中し続けている」と評した上で、今後の道について同メディアは持論を展開した。
「角田の課題は明確だ。新人チームメイトを上回り、グリッド上の他のチームの注目を集めることだ。傑出したパフォーマンスを発揮できれば、角田はレッドブルのシステム外のチームへの移籍に身を置くことができ、他の場所で新たなスタートを切ることができるかもしれない」。移籍先を探すためのシーズンになると強調した。
来季の契約を勝ち取るためのシーズンがもうすぐ始まる。