西武は21日、都内で全体会議を開き、西口文也監督(52)がドラフト2位ルーキー・渡部聖弥外野手(22=大商大)のA班(宮崎・南郷)スタートを明言した。
渡部聖は走攻守揃った右打者で大学日本代表の4番も務めた期待の星。チーム打率2割1分2厘からの底上げが喫緊の課題となるチームでぜひ出てきてもらいたいポイントゲッター候補だ。
育成を含め14人いる新人の中で唯一のA班キャンプに抜擢した理由を指揮官は「即戦力のルーキーという評価なのでそれだけ期待されている。自分の目で実戦をしっかり見てみたい」と語った。
これを受けて渡部聖は球団を通じて「一軍の南郷キャンプへの参加が決まり率直にうれしく、ワクワクした気持ちが大きいです。キャンプではいろんな方々とコミュニケーションをとって技術面などの話をうかがい、自分の成長につなげたいです。また1年間戦い抜ける体力と技術を身につけて、けがなく万全の状態でシーズンに臨めるように頑張ります」と抱負を語った。
野手陣のレギュラー争いを活性化させるため、ロッテから現役ドラフトで獲得した平沢やソフトバンクを自由契約になり、育成で獲得した仲田、オリックスから移籍したセデーニョら新外国人4選手もA班スタートが決定した。
一方で、心配なのは左ヒジの張りのため沖縄・石垣島での自主トレを切り上げ帰京した武内夏暉投手(23)がB班(高知・春野)スタートとなること。
西口監督は「左ヒジに張りを感じているということしか聞いていない。最初から無理をさせたくないので」と理由を語った。また24年目のベテラン、中村剛也内野手(41)、栗山巧外野手(41)もB班スタートとなる。