大相撲初場所10日目(21日、東京・両国国技館)、大関豊昇龍(25=立浪)が関脇大栄翔(追手風)を上手出し投げで下し、7勝目(3敗)を挙げた。連敗を2で止めた取組後は「何も考えずに集中してやった。連敗脱出? (前日に)負けたことは仕方ないので、特に意識せずに取った。勝ち負けは当たり前なので」と語った。
先場所は13勝を挙げ、今場所の成績次第で横綱昇進の可能性があった。しかし、5日目に幕内熱海富士(伊勢ヶ浜)に屈し、8日目から痛恨の2連敗。今場所での綱取りは絶望的な状況だが、残りの相撲内容と結果次第では、来場所以降の再挑戦につながる可能性もある。
豊昇龍は「(師匠の立浪)親方にも『楽しくやれ』と言われているので、そう言われた通り楽しく取った。(前日は)考えて力が入りすぎたので」と明かした。
11日目は2敗の幕内千代翔馬(九重)との一番。豊昇龍は「一日一番、大事にしていきたい」と気を引き締めた。