立憲民主党の小川淳也幹事長は21日に国会内で開いた会見で、タレント・中居正広の女性トラブルをめぐる問題に対し初めて言及した。
これまで日本共産党の田村智子委員長が、中居と女性とのトラブルについて、フジテレビの社員が関与していたなどと週刊誌で報じられたことに「極めて重大だと思います」と指摘していた。
小川氏は会見の冒頭で「最後に中居さんの件について(先週)ご指摘があり、私は騒ぎになっていることは承知していましたが、何が報道されているのか、詳細まで存じ上げず、お答えしませんでした。その後、事実関係を確認する立場にありませんが、何が報道されていることについては、ひと通り把握したつもりです」と緊張した表情で述べた。
「この手の話題についてはコメントする立場にないというのが模範解答だと思います」としたが、「一言、人間、政治家として、この間、アメリカで〝Me Too〟運動に始まり、ハリウッド、日本のジャニーズ、さらに日本の映画界、お笑い界、あらゆる社会的な強さ、職業的な優位性を悪用したのではないかと疑われかねない性的強要、性的搾取の事案が明るみに出るのがあとを絶たない」と強調した。
小川氏は「これは本当に大きな問題であり、ある意味、許しがたいことだと。1人の人間、政治家として社会の秩序や人権感覚を大事にすべき立場でそう感じており、このことについてはあくまで一般論ですが、あってはならないということだけ言及させていただきたいと思います」とした。