WWE人気ユニット「ダメージCTRL」のイヨ・スカイが、大声援を背に2025年初勝利を挙げた。
昨年は4月の祭典「レッスルマニア40」で、最高峰のWWE女子王座から陥落。その後はベルトを奪うことはなかったものの、タイトル戦線で活躍した。さらに悪の道から戻ると、人気が一気に急上昇。ロウのメインロースターとして確固たる地位を築いた。
20日(日本時間21日)のロウ(テキサス州ダラス)では、ダメージCTRLの盟友ダコタ・カイと組み、抗争を続けるピュア・フュージョン・コレクティブ(PFC)のシェイナ・ベイズラー&ゾーイ・スタークと激突。PFCは先月にカイリ・セインを襲撃して右腕を負傷させて欠場に追い込んでおり、イヨにとっては復讐を果たさなければならない相手だ。
観客席では「IYO SKY Genius of the SKY」のサインボードが掲げられる中、ゴングが鳴るとダコタがPFCの波状攻撃につかまって防戦一方に。それでも何とか延髄斬りを放って脱出すると、イヨがリングインした。
〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟は、ゾーイに掌底アッパー連打からドロップキック。観衆から「イヨ! イヨ!」の大チャントが上がる中、軽快な動きからゾーイに掌底アッパー、シェイナをジャーマンで投げ捨て、場外に転落させた。さらにトぺ・スイシーダで追撃すると、リング内のゾーイには「いくぞー!」のかけ声から豪快なミサイルキックをぶっ放す。続けてコーナーのゾーイにダブルニーを叩き込み、イヨの独壇場だ。
PFCはセコンドのソーニャ・デビルが場外から介入を試みるが、ダコタがすかさずこれを阻止。ところがシェイナのラリアートをくらいダウンしてしまう。場外の混乱に気をとられたイヨはゾーイのスーパーキック、変型スープレックスを浴びてあわや3カウントの場面も。さらに4人入り乱れての混戦となり、シェイナのキリフダクラッチ(裸絞め)で捕獲されてしまう。
それでもイヨは場外に逃げる勢いを利用して、巧みにシェイナをロープに叩きつけた。最後はダウンしたシェイナを、鮮やかすぎるムーンサルトプレスで圧殺。3カウントを奪って、満面の笑みを浮かべた。
ダメージCTRLはアスカ、カイリを故障で欠きながら、存在感を発揮。試合後のダコタは自身のX(旧ツイッター)にイヨとの2ショットを投稿すると「彼女は美しく、優雅に、あなたの顔を殴るでしょう」と記した。これを受けたイヨも「そして私はダコタ、あなたにキスします、ハハハ」とポストした。
今年も〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟が、WWE女子戦線のカギを握りそうだ。