Infoseek 楽天

【卓球】木原美悠 リザーブから28年ロス五輪へ「全力を尽くして今の実力を試したい」

東スポWEB 2025年1月22日 5時7分

偉大な先輩たちに続けるか――。卓球女子で世界ランキング17位の木原美悠(20=木下グループ)は、2024年パリ五輪でリザーブとしてチームのサポートに徹した。近年は五輪でリザーブを経験した平野美宇(木下グループ)、早田ひな(日本生命)が大きな飛躍を遂げており、木原も28年ロサンゼルス五輪での躍進が期待される。23日からスーパーシードが登場する全日本選手権(東京体育館)を前に、今回のインタビューで憧れの舞台を目指す胸中を明かした。

パリ五輪は代表選考レースで一時は代表圏内に食い込むも、夢切符を手にすることができなかった。それでも、リザーブとして五輪の雰囲気を肌で感じたことで「本当に刺激を受けたというか、次は自分が出たいと思った」と心に火がついた。

2016年リオデジャネイロ五輪は平野、21年東京五輪は早田がリザーブを務めたが、ともにパリ五輪では代表として活躍。パリでリザーブを担った木原には〝追い風〟だ。「やっぱり卓球をしているかぎり、人生で1回は五輪に出たい気持ちはある。一番大きな目標はロサンゼルス五輪で、あと3年半くらいある。その前に自分がやるべきことをやって、しっかり改善点を直して、大会ごとに成長できる自分をつくりたい」と力を込めた。

パリ五輪後も引き続き精力的に試合へ参戦。25年は年明けのWTTスターコンテンダードーハ(カタール)で準優勝を果たすなど、世界の舞台でも存在感を示している。しかし、当の本人は「ドーハで準優勝できたことは本当にうれしいけど、自分自身の状態には満足いかないというか、めっちゃいい状態というわけではない」と冷静に分析する。

全日本選手権は19年と23年に決勝の舞台へ立ったものの、優勝には届かなかった。悲願の初優勝を目指すが、早田、平野、張本美和(木下グループ)などライバルたちは強力だ。木原は「今の日本のレベルは本当にすごく上がっている。残された時間はわずかだけど、自分の特徴であるサーブをどこまでいい状態に持っていけるか。他にも技術面や戦術面を少しでも修正できたら」と展望を語った。

そんな木原は、パリ五輪シングルス銅メダルのエース・早田と同じブロックになった。厳しい戦いが待ち受けるが「今回はシングルスだけなので、そこにだけ集中できる。全力を尽くして今の実力を試したい。結果はもちろん優勝を目指すが、まずは自分がやるべきことをしっかり1試合1試合、考えながら前に進んでいけたら」と気合十分。ロサンゼルス五輪で主役の座を勝ち取るためにも、日本一決定戦でさらなる進化へキッカケをつかみたいところだ。

この記事の関連ニュース