ドジャースがまたまた大型補強を敢行した。レンジャースからFAになっていた救援右腕、カービー・イエーツ投手(37)と契約合意したと米全国紙「USA TODAY」が21日(日本時間22日)、報じた。
オールスター戦に2度出場しているイエーツは昨季、レンジャーズで61試合に登板し、7勝2敗、防御率1・17、33セーブをマーク。チームはパドレスからFAになっていた最強リリーバーのタナー・スコット投手(30)を獲得したばかりだが、ブルペンをさらに強化した。
チームの今季年棒総額はすでに3億7000万ドル(約577億円)を超えており、止まるところを知らないドジャースの〝札束攻勢〟に対し、米メディア「ヘビー」は「『悪の帝国』の地位をさらに高めた」と皮肉った。
そんな中、ドジャースからFAになっている先発右腕、ジャック・フラーティ投手(29)がこの日、自身のXで「ドジャースが野球を台無しにしている」という一部ファンの指摘に回答。「特定のチームが野球を台無しにしているわけではない。ほかの多くのチームはほとんど何もしていないだけだ」と反論した。
さらに「あるチームはすべてをほしがっているように感じ、27チームは春季キャンプまでただのんびりしているようだ」というファンの投稿に「事実だ」と返答した。
フラーティは昨季の7月末にタイガースからドジャースに移籍。先発陣に故障者が続出していた新天地で6勝2敗(シーズントータル13勝7敗)をマークして救世主となり、ポストシーズンでも5試合に先発し、4年ぶりのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。
フラーティ本人は残留を望んでいるが、ドジャースは今オフ、サイ・ヤング賞左腕のブレイク・スネル投手(32)、ロッテの佐々木朗希投手(23)を獲得して先発組は十分すぎる陣容となっており、再契約は微妙な状況。それでも〝ドジャース愛〟が垣間見られる反論となった。