なでしこジャパンのニルス・ニールセン新監督(53)が、選手のストレス耐性をテストする考えを示した。
22日、千葉県内で取材に応じたニールセン新監督は、選手選考において人間性も重視。その見極めに関して「選手をちょっと難しい状況に追い込む可能性もある。そういう時どういうリアクションをするのか。例えば、そこで本当にリーダーシップを示してくれるのか、ちょっと隠れてしまうのか、緊張して何もできなくなってしまうのか。どういった反応を示すかを試すかもしれない」と語った。
過去にデンマーク女子代表やスイス女子代表を率いてきた経験から、その具体的な〝テスト〟として「簡単な例としては、非常に大事な試合、非常に大事なセットプレーで、DFの人にどういうふうに守りますかと、それをみんなに伝えてくださいって指示したことはある」。さらには「みんなの前で歌だったりダンスだったり、そういったパフォーマンスをしてもらったこともある」と明かした。
その上で「プレッシャーの中で楽しんでプレーできる選手を見つけたい。W杯決勝のPK戦で『この中で蹴りたい選手はいますか?』と問いかけたときに、5人じゃなくて11人全員の手が上がるような、そういったメンタリティーを持ったチームをつくっていきたい」と理想を見据えた。