Bリーグは22日、今月11日の三遠―仙台戦で起きた差別発言騒動について、当該発言が確認できなかったとして処分しない方針を発表した。
この試合では、仙台の選手が三遠の選手に対して「差別発言をしたのではないかという疑念により、コート上、両チームが入り乱れる事象がおきました」とBリーグは指摘。その上で「Bリーグは、当該発言があったとされるタイミングに仙台の当該選手の近くにいた両チームの複数の選手にヒアリングをし、また中継映像の音声など把握できる全ての証拠を検証致しましたが、当該発言がなされたという事実は確認できませんでした」と明らかにした。
そして「本事象につきましては、当該発言が事実として確認できない以上、Bリーグは処分をすることはありません」と処分なしの方針を示した。
ただ「Bリーグには、様々な国や人種の選手・スタッフが在籍し、その方々のおかげでBリーグの競技レベルは年々向上し、世界ナンバー2リーグに向けて日々進化を続けられています。誰もがBリーグでプレーしたい、関わりたいと思ってもらえる世界基準のリーグになるためにも、Bリーグは、Bリーグに関わる全ての方への差別・誹謗中傷をなくし、人権を守ります」と差別発言が確認されたケースについては断固たる姿勢で臨む方針を強調した。
「今後、Bリーグの関係者において、差別発言がなされたことが事実として確認された場合には、コートの内外に関わらず、厳正に対処いたします。また、Bリーグは、今後、試合会場の音声を収録する機材を導入するなど、コート上での差別や誹謗中傷、暴言を排除するための対策を検討して参ります」と差別発言に対する監視を強化する体制を示した。
また「他方、本事象に関して、SNS上で両クラブ、スタッフ、選手に対して誹謗中傷がされ、あるいは批判が行き過ぎたものであれば、クラブと連携し警察への通報や法的措置を検討して参ります」と誹謗中傷に対しては法的措置を辞さない構えを見せた。