新日本プロレス22日の後楽園ホール大会で、棚橋弘至(48)が嘉藤匠馬(22)とのシングルマッチで貫禄勝利を収めた。
来年1月4日東京ドーム大会での現役引退を控えている棚橋は、今年から「ファイナルロード」を開始。この日の第1試合は「継(つなぐ)」と銘打たれ、ヤングライオンの嘉藤との初一騎打ちに臨んだ。
グラウンドで上になった棚橋は、珍しくヘッドバットを見舞うなど気迫溢れるファイトで嘉藤に闘魂を伝えていく。ボディースラムから逆エビ固めに捕らえられるも、ドラゴン張り手、低空ドロップキックとキャリアをかけて磨き上げた技を駆使していく。
逆エビ固めとロープに逃れられると丸め技を連発されるがカウント3は許さない。蹴り足を掴んでドラゴンスクリューを発射すると、フィニッシュホールドの一つであるテキサスクローバーホールドでギブアップを奪ってみせた。
試合後のリングで嘉藤と言葉をかわした棚橋は、バックステージでその中身を明かした。「やっぱりスタミナあるね。そして根性もある。最後試合終わって『新日本プロレス盛り上げて行こうぜ』って言ったらさ、なんて言ったと思う? 『言われなくてもやってやるよ』って。ハハッ、楽しいな」と満面の笑み。「それでこそ新日本のヤングライオン。それでこそ俺が所属選手と戦う意義があるってことだよ。よし…カウントダウン、進めていこうか」と、残された時間を噛み締めるかのようにコメントしていた。