浜松オートGⅡ「ウィナーズカップ」が22日、開幕した。ライジング(30期以降)予選では新鋭の躍動が目を引いた。2Rを自己ベストのタイムで逃げ切った角貝拓海(28=浜松)もその一人だ。
ハンデ重化も何のその。スタートを残して軌道に乗ると、セーフティーリードを保ったまま悠々と逃げ切ってみせた。最高ハンの30メートル前から「自己ベスト」の上がり3・400秒を叩き出されては後続は手も足も出ない。
「前回(クランク)ケースを替えてエンジンは良くなっています。フォークの部品を替えて跳ねがなくなったのもいいし、スタートも行けるようになりました」と、レース後は景気のいい言葉がポンポン飛び出した。
今節イチのラッキーボーイかもしれない。栗原佳祐の欠場で、最後の最後に追加参戦が決定。思わぬ形で地元のグレードレース初出場の機会が巡ってきた。
「せっかくのチャンスなので精いっぱいスタートを切って、自分のペースで行ってアピールしたいと思います」。2日目(23日)以降の活躍次第では、その存在はさらに注目を集めることになる。