新日本プロレス22日の後楽園ホール大会で、後藤洋央紀(45)がIWGP世界ヘビー級王者のザック・セイバーJr.(37)から直接ピンフォール勝利を収めた。
後藤は2月11日大阪大会で実に9年ぶりに団体最高峰王座に挑戦する。シリーズ開幕戦となったこの日のメインではエル・デスぺラードとのタッグでザック&藤田晃生と対戦した。
序盤からザックと一進一退の攻防を繰り広げた後藤は、裏GTRから強烈なラリアートを発射。さらに牛殺しを決めて必殺のGTRを狙うが、回避されるとザックの関節技地獄に引きずり込まれ苦戦を強いられた。
それでもザックドライバーを間一髪で回避し背後に回るとスリーパーホールドで反撃。さらに一瞬のスキを突いた後藤弐式で丸め込み3カウントを奪取してみせた。
前身のIWGPヘビー級王座には過去8度挑戦しすべて失敗というワースト記録を保持している。後藤は「2月11日、これまで8回連続で負け続けてきたけど、次は勝つぞ。時代を戻したいわけじゃない。この俺が新しい時代を創ってやる。大事なのは過去よりも未来だ」と豪語するとデスペラードと握手。「戦いはまだ始まったばかりだ。後藤革命について来い」とアピールした。
「俺にとってこれが最後のチャンスになるかもしれないってことは重々分かってるつもりさ。だから1分1秒、この時間、1秒たりとも無駄にはしない」。世代交代が叫ばれて久しい新日本マットで、ベテランが悲願を成就させることができるのか、注目だ。