元衆院議員の金子恵美氏が22日、ABCテレビ「newsおかえり」に出演し、斎藤元彦兵庫県知事らが否定した「プロ野球優勝パレードに関する疑惑」の告発状を兵庫県警が受理したことについて言及した。
今回の疑惑は、昨年急死した元県民局長が斎藤知事に対する疑惑を告発したものの一つ。「片山安孝元副知事が司令塔となり、信金への補助金増額分を県にキックバックさせた。幹事社は但陽信金」とするもの。
2023年11月に兵庫県が大阪府と合同で行ったプロ野球優勝パレードを実施するための寄付金集めが難航。片山元副知事らの指示で金融機関への補助金を不必要に増額し、それを寄付金に充てさせたとして市民グループが昨年10月に「斎藤知事と片山元副知事を県に損害を与えた背任容疑」で刑事告発した。兵庫県警は21日、それを受理した。
昨年10月に行われた百条委員会で、但陽信用金庫の桑田純一郎理事長は「補助金とは何ら関係ない」と証言しており、片山氏も「キックバックの事実はない」と否定していた。
22日に行われた会見で斎藤知事も「パレードの寄付を集める行為と中小企業支援事業は別の事業として適切に対応してきた」とコメントしていた。
金子氏は「百条委員会の時におねだりだなんだって言われましたけど、私むしろこの問題が一番の本丸なのかなと思っています。補助金が中小企業支援を目的とするなら何の問題もない」と切り出した。
続けて「だけど告発状の中にある片山副知事の発言(県の幹部たちに「補助金の増額と金融機関にキックバックとして寄付を出させる交渉を斎藤知事の指示があり実行した。これらがリンクしないよう見せかけ、優勝パレードの目標額を達成した」)が事実だとしたら当然疑われる。スケジュール的に見てもなんだか疑わしさが見えてくる」と疑惑の目を向けた。
最後に「しっかりとどんなふうに進展していくか注視したい」とコメントした。